愛されるということ

たぶん私よりも、酷い目にあった人はごまんといると思う。

 

けど、わたしはくるしい。つらい。

だから、愛が足りないんだって思う。

 

小学生のころから、やけに浮いてた。

自分では気がつかなかったけど、とにかくみんなにちやほやされて注目されてないと、死にそうな気分になった。

 

だから、目立つことはなんでもやった。

泥遊びや、絵の具遊びがあったら、一番に汚れて、みんなに注目されたかった。

病気になって、みんなに、心配されたかった。

 

そのくせ、肝心なときに、肝心なことを言えなかったり、やらなかったりした。

朝の会の時間に、どうしてもトイレに行きたかったけど、言えなくて漏らしちゃった。

そのまま、濡れたまま一日中すごしてた。

先生も気がつかなかったのか、一人で全部処理した。

 

そして、攻撃的だった。

勝ち負けにこだわるし、先生の言いつけでも必要ない間違ってると思ったらとにかく聞かなかった。

可愛くないこどもっていうのかな。

 

けど、いつも不安だった。

そして、嘘もついた。

両親の仲とか、高価な買い物をしたとか、家がお金持ちだとか、見たことない映画を見に行ったとか。

 

そんなんでも、小学生のころは、だれかが私のことをいつもかまってくれた。

優しい先生だったり、優しい同級生だったり。

親に殴られてる子とか、親に育てられてない子とか、いろいろいたから、私はちょっとだけかわいそうな子ってかんじだった。

同級生の親にも可愛がってもらったりした。

 

中学に入ると、そんなこともなくなったけど。

 

ふと、こないだ、あまりに親が支配的なので、愛されてなかったんじゃないか?ってとこから、一歩進んで親からもらえなかった愛や関心をみんなから少しずつもらってたんじゃないか?って感じたら、涙がばーーーーって溢れた。

 

みんな優しかった。少しずつだけど、みんなから愛をもらえていた。

そう思ったら、なんだかかけてた、パズルのピースがはまったみたいに、少し安心できた。